外壁タイルの剥離は外見からではなかなか気付かれないものです。しかし、経年劣化は確実に起きるので定期的に調査・補修を行うようにしてください。
修繕工事を行っている現場において、壁一面のタイルが浮いている状況をよく見かけます。タイル剥離は大変危険です。ここではその原因と対策をご説明します。
なぜタイルが剥がれるのか?
タイル剥離の原因は以下のことが考えられます。
どの部分の剥離か? | 原因 |
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タイルのみの剥離 |
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タイル圧着モルタルからの剥離 |
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躯体コンクリートとモルタルの間の剥離 |
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タイルの裏面はデコボコしており、「裏足」と呼ばれ、圧着セメントに食い込みやすく、タイル剥離を防止するためにこのような形状になっています。しかしこの裏足にセメントが完全に充填されていないと、隙間ができタイル剥離を生じさせてしまいます。
タイルの補修方法
部分的なタイル剥離は、ピンニング工法で補修可能です。しかし、広範囲に剥離が起きている場合は、いったん全部剥がしたうえで補修する必要があります。
タイルを剥がした後は、躯体コンクリートをディスクサンダーや超高圧水で目荒しを行う工法がありますが、最近の圧着セメントは付着強度が良いので必ずしも必要というわけではありません。
また新築の建物においては、躯体コンクリート下地がデコボコになっている場合もあり、タイル剥離を防ぐ処理をあらかじめ施していることもあります。
当社では外壁タイル補修工事を、お客様に無理・無駄のない形でご提案いたします。
丁寧でわかりやすい説明
調査の結果、補修が必要な箇所が見つかった場合は、補修の必要性や工事の目的などを丁寧にわかりやすく、ご不明な点が残らないようにご説明いたします。
無駄を省いた工事
外壁タイル補修工事の見積もりの際についでに追加されがちなのが「シーリング材の充填工事」です。シーリング材は漏水防止の目的でタイルの継ぎ目に埋めるものですが、その機能がまだ保持されている段階でその工事を行うのは無駄であるといえます。当社では、長期的な視点から必要な時期に必要な工事のご提案をいたします。
環境に適合した工事
外壁の劣化は、方位や環境などによって異なってきます。しかし、工事を行う立場からは施工方法を統一したほうがスムーズなので、一般的には建物全体に同じ施工を行いがちです。当社では、建物の北側と南側で工法や材料を適宜変更し、それぞれの箇所にもっとも適した工事を選定いたします。
建物の資産価値保持を追求
建物を改修・修繕する最大の目的は、建物の長寿命化と資産価値の保持・向上であるといえます。当社では、点検・診断・施工・メンテナンスを一貫して行うことで、これらの目的達成を追求しています。